「強み」のない人なんていない
ここ数年で「自分らしい働き方」といったような言葉をよく耳にするようになりました。
でも仕事や人生について考えるような時、
「私には強みなんてない…」
「人に誇れるような学歴や経歴がない」
そう思う人がいるかもしれません。
自分を過小評価してはいけない
世の中の約6割の人は「自分に自信が持てない」し、「自分なんて大したことがない」と思っているそうです。
誰もが知っている有名大学を出て、有名な会社に入って輝かしい実績を重ねて、どんどん出世して…もちろんそれも素晴らしいのですが、誰もがそういう道を歩むわけではないし、わかりやすい実績がなければ価値がないかといえば、そんなことは全くありません。
100人いれば100通りの人生があります。
これまでやってきたこと、取り組んできたこと、今まで経験してきたことが誰にだってあります。
大切なことは、これまで歩んできた道のりをしっかり振り返ること、その結果として自分の中に何があるかを正しく理解すること、そして今後どんな人生を歩みたいかを考えて行動へと繋げていくことです。
私自身、これまで化粧品メーカーやWeb制作会社、広告代理店を経て、現在はセラピストとしてサロンを営んでいますが、今となってはすべてが今につながっているし、振り返れば辿ってきた道があります。
サロンのホームページを自分で制作したり、インスタの運用をして集客をしたりとこれまでの経験がすべて役に立っているなと時々思うことがあります。
これまで自分がしてきたことに無駄なことなんてない。というよりも、無駄にしないように今までの経験を活かす工夫も大事かもしれません。自分を過小評価してばかりいては、自分の可能性をどんどん狭めてしまいます。
社会とつながる手段は「働くこと」だけではない
「でも、今の私は働いていないので…」
結婚や出産、育児や親の介護などの理由でお仕事をされていない人もいるでしょう。
報酬をもらういわゆる「仕事」をしていなかったとしても、毎日の家事や育児、子どもの学校行事や地域活動など、私たちが社会とつながる手段は「仕事」だけではないし、「働いていない期間」でも多くのことに気づき、学んでいるものです。
「さまざまな人生経験を経てきたことによる精神的な安定感」
「地域社会等で培った多様な存在への理解や共感」
「世代を超えて関わることができるコミュニケーション力」
といったことも強みになるのです。
たとえ長く働いていない期間があっても、意欲さえあれば今からでも最先端の知識やスキルを身につけることは可能です。
まずは自分が気づいていないだけで、あなたの手の中にはすでにたくさんのものがあることを理解しましょう。
誰かになろうとしなくていい
憧れの人や目標とする人を持つことは、自分自身を高め、モチベーションを維持するためにとても良いことだと思います。
でも、憧れの人というのは、自分が持っていないものを持っていたり、「自分の理想とする姿」であるからこそ、憧れや目標とするわけです。つまり、今の自分とその対象となる人との間には「ギャップ」があります。
つい、「私にはあの人と同じようになんかできない」と思ってしまうかもしれませんが、そもそも同じようなことを今できないから憧れているし、目標としているわけです。
だから今すぐその人になろうとしなくて良い。
憧れの人も、あなたと同じような時期が必ずあったはずです。目標とする人に近づくために一歩ずつ前進すれば、少しずつその背中が見えてきます。
まとめ
「自分に強みなんかない」
そう思う人は、まずはこれまでの過去を振り返り、自分の経験や得てきたスキルを正しく把握することから始めてみましょう。
自分の強みを理解していない人は、自分のことを客観視できていない人が多い傾向にあります。自分の過去の経験や得たスキルを紙に書き出したりしてみると、今まで気づくことができなかった自分を発見することもあります。
私自身、転職やサロン開業時など何か大きな変化を迎えるときには、必ず自分の棚卸しをしてきました。
そうすることで、数年前に書き出したことよりも「新たにこれができるようになってる!」「今思えばこれも強みになるなぁ!」と新たな発見や過去の自分よりも成長している自分に自信を持てるようになったりします。
もし、「自分に強みなんかない」と思う方はぜひ箇条書きでも構わないので紙に書き出すことを行なってみてください。