セックスのゴールは「男性がイクこと」じゃない。触れ合いのセックスをもう一度考える

セックスという言葉を聞くと、多くの人が「男性がイク=終わり」というイメージを持っています。
これは、性教育が“子孫を残す行為”として語られてきた影響もあり、セックス=射精という構図が無意識に刷り込まれています。でも、本来のセックスは、からだとからだを触れ合わせて、心を通わせる時間のこと。
誰かがイクかどうかよりも、お互いがどれだけリラックスして、つながれたか。そのほうが何倍も大切なのだと思うんです。
「男性がイクまでがセックス」という思い込み
長い間、セックスは“男性中心”で語られてきました。
そのため多くの女性が、男性が満足すること=セックスの成功 という考えを持ってしまっている。すると、「子育てが終わった」「性欲が落ちてきた」「身体が変化した」
そんな理由で「もうセックスはしなくていいかも」と思う女性が出てきます。
それでもパートナーとの関係を壊したくないから、本当はしたくないのに“奉仕”のようにセックスをする。
これは、女性が満たされるセックスとは言えません。
そして、女性自身も無意識に 男性がイクこと=セックスのゴール だと捉えてしまっているケースがとても多い。
“究極のリラクゼーション”としてのセックス
私はリラクゼーションの仕事をしていて思うのですが、セックスは本来、究極のリラクゼーションです。
- 触れられて安心する
- 呼吸が合っていく
- 筋肉の緊張がゆるむ
- 心がやわらかくなる
セックスという言葉が持つ“いやらしさ”以前に、からだと心を整える時間でもある。だからこそ、男性がイクためのセックスだけが正解ではないし、むしろ、それだけにこだわると不自然さが生まれてしまうこともあります。
セックス=挿入の有無ではない
セックスの形はもっと自由でいい。
- 挿入せず、スキンシップだけの日があっていい
- 前戯だけして終わる日があっていい
- 添い寝するだけで十分つながれる日もある
- 挿入してそのまま眠ることだって自然なこと
「しなきゃいけない」「こういう終わり方じゃないとダメ」
そんな決まりは本来どこにもありません。お互いを感じる時間そのものがセックス。そこに“ゴール”は必要ありません。
男性も疲れている。だからこそ見直したい
男性がイクという行為は、実は400mダッシュするのと同じくらい体力を使うとも言われています。
仕事で疲れているのに、「なんでできないの?」と言われたら、男性側だってしんどい。
そのすれ違いが積み重なってパートナーシップが崩れてしまうケースも少なくありません。だからこそ、セックスの“概念”そのものを見直す時期に来ているのだと思うんです。
おわりに
セックスは、男性がイクための行為でも、女性が我慢して合わせるための時間でもありません。
- 触れ合う
- 通じ合う
- 安心する
- ゆるむ
- つながる
そのすべてが、セックスです。
セックスのゴールを「男性の射精」から解放したとき、女性も男性も、もっと自由に、もっと自然に、パートナーとつながれるようになる。セックスは、もっとやさしくて、もっと豊かなものではないかなと思います。
あなたとパートナーの関係が、これからやわらかく深まっていきますように。


