これほど自由な時代を、どう生きるか ― 「レールの上」ではなく「自分の道」を描くという選択 ―

今の時代は、かつてないほど“自由”だと言われます。
結婚するかしないか、子どもを持つか持たないか、どんな働き方を選ぶか——すべてが自由。けれどその自由の中で、ふと立ち止まってしまう人がいます。
「何を選べばいいのかわからない」
「間違えたくない」
「周りからどう見られるかが怖い」
そう感じるのは、自由を生きる力が足りないからではなく、固定観念の中で長く生きてきたからなんです。
「こうあるべき」に縛られてきた私たち
私たちは、知らないうちに“正解の形”を刷り込まれて育ってきました。
・学校を出て
・安定した会社に入り
・結婚して家庭を持ち
・子どもを育てる
そんな「レールの上」を歩くことが、“幸せ”の証のように信じられていた時代。
でも今は、そのレールがなくても生きられる時代です。SNSを見れば、いろんな生き方、働き方、愛の形があふれている。それでも、心のどこかで「外れたらダメなんじゃないか」と感じてしまうのは、“自分の感覚よりも周りの基準で生きる癖”がまだ残っているから。
比べることをやめたとき、自由が始まる
自由に生きたいと思いながらも、つい人と比べて焦ったり、落ち込んだりするのは自然なことです。でも、本当の意味での“自由”は、「誰かのように生きること」ではなく、「自分の感じるままに選ぶこと」から始まります。
何が心地よいか
何を大切にしたいか
何に違和感を覚えるか
その小さな感覚の積み重ねこそが、“自分の人生の設計図”になっていきます。
自分の人生を「再デザイン」していく
これまでの選択を間違いだと思う必要はありません。
むしろ、そこから「これからどう生きたいか」を見直せることが、この時代の大きな恵みだと思うんです。
自分の人生を“再デザイン”していくとは、大きく何かを変えることではなく、自分に正直になること。
たとえば——
・本当は、もう少しゆっくり働きたい
・好きなことを副業として始めてみたい
・人と違う生き方をしてみたい
そんな小さな“本音”を拾い上げてあげることが、自分らしい人生をつくる第一歩になります。
「正解のない時代」をどう生きるか
これからの時代は、「正解」を探すよりも、“自分の納得”を探す時代です。たとえ周りから理解されなくても、自分が選んだ道に納得できているなら、それが正解。
「こうあるべき」ではなく、「私はこうありたい」。
その一言を軸に、自分の人生をデザインしていくことが、本当の自由なんだと思います。
私自身、正直”セラピストという職種”を両親からは理解を得られていないように感じています。でも私がやりたいと決めたことであって、私の人生で成し得たいことがあるからセラピストの道を進もうと決意しました。
既にお話したように、人生において「正解」というものはもうこの時代にはなくて、「自分が決意したこと=正解」と自分が納得するために日々自分の人生を思い切り生きているような感覚です。
そうすることで結果、両親も自分のやりたいことをして人生を充実させている我が子を見た時に、きっと理解をするのではないかと思っています。
おわりに
固定観念や周りの目から少しずつ自由になって、“自分で選ぶ人生”を歩み始めたとき、人は本当の意味でしなやかに、美しくなる。
自由には不安がつきもの。
でも、それ以上に、「自分の人生を生きている」という確かな実感があります。この時代に生まれた私たちに与えられた自由は、迷うためのものじゃない。自分の人生を、もう一度デザインし直すためのもの。

