なぜ夫婦はセックスレスになるのか。男性も女性も救われるSEXの話

私たちの多くは、無意識のうちに「SEXの終わり=男性がイクこと」という構造で育ってきました。
映画でもドラマでも、男性がイクと同時にシーンが終わる。
“男女の営みは男性の射精がゴール”という価値観が、当たり前のように刷り込まれています。だからこそ男性側は、
- イカなければいけない
- イけなかったら情けない
- イクことが“男としての役割”
- 相手を満足させる前にまず自分が結果を出さなきゃいけない
と、知らないうちにプレッシャーを抱えてしまう。
そうなると、SEXそのものが「イクための作業」のようになってしまう。
でも本来、射精は“子どもをつくるための機能”でしかない
射精は生物学的に見れば、“妊娠するためのプロセス”でしかありません。
だから妊娠・出産を経た夫婦の中で
「もう子どもはつくらないから、SEXの目的がわからない」
という空気が流れ、そこから セックスレス に入るケースも少なくありません。「射精=目的」になっている限り、人生のある時期を境にSEXの役割が終わってしまう。
SEXの本質は、イクことではなく “つながること” だと思う
本来SEXは、
- スキンシップ
- 安心感
- 心と身体を通じたコミュニケーション
- パートナーとの深い結びつき
- お互いの“気持ちいい”を共有する時間
こうした “関係を育てるための行為” です。
もし、SEXの目的を
「イクこと」→「つながること」
に切り替えられたら、お互いの世界は大きく変わります。
男性は“イかなければならないプレッシャー”から自由になる。
女性は“相手をイかせる責任”から解放される。
そして2人で「どうしたらもっと気持ち良くなれるか」という 共同作業 が生まれる。
ゴールの概念を変えるだけで、SEXはもっと豊かになる
SEXの目的が「射精」ではなく「心地よさとつながり」に変わった瞬間、
- スキンシップが増える
- 会話が増える
- お互いに配慮が生まれる
- 性の表現が広がる
- “無理にセックスしなきゃ”という圧が減る
- 相性のズレが解消されやすい
- 射精プレッシャーが消え、むしろ自然に気持ちよくなる
こんな良い変化が起こりやすくなります。
SEXは、男性がイクための競技ではなく、パートナー同士がより仲良くなるための コミュニケーションの一つ。
お互いが気持ちよく、心地よく、安心していられるSEXを一緒に作っていけたら、それはとても幸せなことだと思うのです。
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