学びが“人生の選択肢”を増やしてくれるという話

学ぶ時間の短い日本人
最近、「日本人の生涯学習の時間が先進国の中でも特に短い」というデータを目にしました。
仕事はしているのに、学んでいないわけではない。むしろ多くの人は、毎日の業務を通じて新しいことを吸収し、スキルアップもしている。
ただ、“目の前の仕事で得られる学び” と “自分の人生を切り開く学び” は少し種類が違うのだと思います。私自身、以前ある場所で「現状維持は衰退と同じ」という言葉を見たとき、妙に胸に刺さりました。
そこから、学ぶことを習慣にしようと意識するようになりました。
学ぶことで、自信は静かに積み上がっていく
新しく知ることが増えると、できることも増えていきます。
その小さな積み重ねは、自分の中に“揺らがない軸”のようなものをつくってくれる。
「前より少しできるようになった」
「これは自分の得意かもしれない」
その実感が、静かに自己肯定感を底上げしてくれるのです。正直に言えば、学生時代の私は“学ぶことの楽しさ”をほとんど感じたことはありませんでした。むしろ、勉強は「やらされるもの」であり、自分の意思で選んだものでもなかった。
でも今思えば、それは “正解を求められる学び” の世界にいたからこそ。
社会に出て、自分の興味や必要に合わせて学び始めたとき、はじめて「学ぶって面白い」と思えるようになりました。
お金やキャリアの不安は、待っていても消えない
もし今、
- 収入がこの先も増えない気がする
- 今の働き方のままでいいのか分からない
- なんとなく将来に不安を感じる
そんな気持ちがあるなら、それは自然なこと。
でも同時に、何もしなければ状況は変わらないというのもまた事実です。
今は副業ができる時代。
一つの副業に縛られる必要もなく、興味があることに小さく手を伸ばしてみてもいい。
会社によっては副業を禁止しているところもありますが、その “禁止” がどこまでを指しているのかは一度しっかり確認したほうがいいと思っています。
- SNSで収益が出たら副業?
- 家族の仕事を手伝うのは?
- 無償の活動でも副業になるの?
「できないからやらない」ではなく、“やる方法を探す” という思考に切り替えることが大切です。
それでも本当に禁止なら、会社を変えるという選択肢もある
もし本当に副業が難しく、自分が望む働き方と大きくズレているなら、会社を変えるという選択肢だってある。もちろん、みんなが仕事をお金だけのためにしているわけではないことはよく分かっています。
やりがいや仲間、安定、社会とのつながり──働く理由は人それぞれで、どれも大切な価値です。
それでも現実として、どれだけ会社で頑張っても、給料が劇的に上がることはほとんどありません。だからこそ、自分の未来を守りたいなら、「収入源を自分でつくる」という発想も必要になってくる。
環境を変えたほうが、自分の成長スピードが一気に変わることだってあります。
今は“自分の人生を自分で選べる時代”になった
SNSで発信してもいい。
動画をつくってもいい。
スキルを身につけてもいいし、資格を取ってもいい。
まったくお金にならない趣味を深めてもいい。
今の時代、自分の人生を自分で選び直すことができる。
それはほんの数十年前には当たり前ではなかった価値観です。学びは、仕事のためだけのものではない。「好きだから」「知りたいから」「興味があるから」──その気持ちのままに学んだことが、あとから大きな変化を生むこともあります。
最後に
学びを続けると、選べる未来が増えます。逆に、学ばないと、選択肢は静かに減っていきます。だからこそ、どんな形でもいいから、自分のペースで学び続けることが大切。
今日、小さな一歩でいいから新しいことを知る。
その積み重ねが、自分の人生の舵を自分の手に戻してくれます。
「現状維持は衰退と同じ」。
これは厳しい言葉に聞こえるかもしれないけれど、私はむしろ希望のある言葉だと思っています。“変わりたい”と思った瞬間から、いつからでも変われるという意味でもあるからです。
オススメの本
人生100年が当たり前になるといわれている今、どう生きるべきかのヒントを得られる本でした。これまでの当たり前が当たり前ではなくなることも多くあります。これから起こる変化を知って、それに合わせて柔軟に生きていく。未来を恐れるのではなく、ポジティブにどう生きるかを考えられるきっかけになったので、もしよかったら読んでみてください。

