忙しかった一週間の終わりに、外ではなく内側に向かうということ

オーストラリアで現地に住む女性と話していたときのこと。

何気なく「今週末は何するの?」と聞くと、彼女はこんな言葉を口にしました。

「今週は忙しかったから、内省する時間を作ろうと思っている。」

日本では、あまり聞いたことのない週末の過ごし方だな、と思いました。


自分の内側と対話する時間

忙しかった一週間の終わり。

週末といえば、予定を入れたり、誰かと会ったり、もしくは疲れ果てて何もせずに終わってしまったり。けれど彼女が言っていたのは、「休む」でも「遊ぶ」でもなく、自分の内側に目を向ける時間

その言葉が、妙に心に残りました。


夜、考え事が止まらなくなるとき

夜、布団に入ってから、急に頭の中が忙しくなることがあります。

今日の出来事

言えなかった言葉

これからの不安

理由の分からないモヤモヤ

考えないようにしようと思うほど、余計に頭の中で膨らんでしまう。

そんなとき私は、頭の中にあることをそのまま書き出すようにしています。きれいな文章じゃなくていい。意味が通っていなくてもいい。ただ、浮かんでくるままに。


書くことで、手放せることがある

書き出してみると、ずっと抱え込んでいたと思っていた悩みが、紙の上に「外側のもの」として現れます。

そうして少し距離を取って眺めてみると、

・それは自分ではどうにもできない外部的な要因だったり

・思っていたほど大きな問題ではなかったり

・ただ疲れていただけだったり

そんなことに気づくことがあります。

頭の中だけで考えているときには見えなかったことが、俯瞰できるようになる。それだけで、不思議と気持ちが少し軽くなることも少なくありません。


私にとっての「内省の場所」

私は、ほぼ日手帳を使っています。

予定管理というよりも、その日の気分や、引っかかったこと、言葉にならない感覚を書き留める場所。特別なことを書こうとしなくても、自然と「自分と対話する時間」が生まれるのが、この手帳の好きなところです。

毎日じゃなくてもいい。きちんと書かなくてもいい。忙しかった週の終わりに、少しだけ立ち止まるための場所。



外に答えを探し続けないために

つい私たちは、答えを外に求めがちです。

誰かの意見や正解とされている生き方、役に立ちそうな情報…

でも、ときには自分の内側に耳を澄ます時間が必要なのかもしれません。

オーストラリアで聞いた「内省する週末」という言葉は、今でもふとしたときに思い出します。忙しかった一週間の終わりに、何かを足すのではなく、静かに自分と話す時間を持つ。

それも、とても豊かな過ごし方だと思うのです。


夜に考え事が止まらなくなったときや、一週間を振り返りたいとき。私は、あらためてノートを用意するというより、普段使っている手帳をそのまま開いて書くようにしています。今使っているのが、上でもお話したほぼ日手帳です。

予定を管理するためというより、

・その日、なぜか引っかかったこと

・言葉にならなかった感覚

・頭の中をぐるぐるしている思考

そういったものを、整えずにそのまま書き出す場所として使っています。ページに余白が多く、「ちゃんと書かなきゃ」と思わなくていいところが、今の自分には合っていました。

毎日書かなくてもいいし、何も書かないページがあってもいい。

忙しかった週の終わりに、少しだけ立ち止まって自分の内側と対話するための“場所”として、ちょうどいい距離感の手帳だと感じています。

「夜になると考え事が増えてしまう」

「頭の中を一度、外に出したい」

そんな方がいたら、参考までに、私が使っているものを置いておきます。

▼ 私が使っている手帳(ほぼ日手帳)