“感情の波”は悪者じゃない。ゆらぎを受け入れるという整え方

「なんとなく気分が沈む」
「理由もなく涙が出る」
「昨日まで元気だったのに、今日は何もしたくない」
そんな“感情の波”に戸惑うことはありませんか?
多くの人が、「感情の波=不安定」「整っていない」と感じてしまいがちです。でも本当は、その波こそが生きている証ではないでしょうか。感情が動くということは、心がちゃんと感じているということなのです。
感情の波は、“悪いもの”ではなく“自然なリズム”
海の波のように、心にも満ち引きがあります。
落ち込む日があるのは、元気な日があるから。悲しみを知っているからこそ、喜びを深く味わえる。
本来、感情は「良い」「悪い」と分けるものではなく、私たちの内側で起こる“自然な現象”のひとつです。それを抑え込んだり、無理にポジティブでいようとするほど、心は緊張して、からだまで固くなってしまいます。
だからこそ、整えるために必要なのは「波をなくすこと」ではなく、「波と共に生きること」。
感情のゆらぎには、ちゃんと理由がある
感情は、体調やホルモンバランス、環境の変化などと深く結びついています。
女性の場合は特に、月のリズムや季節の移ろいとともに、心のリズムも繊細に変化します。
「なぜこんなに気分が上下するんだろう」
そう責めたくなる日こそ、からだや心が何かを伝えようとしているサインです。
疲れすぎていない?
我慢しすぎていない?
ちゃんと休めてる?
感情の揺れをきっかけに、自分にやさしく問いかけてみることが、“整える”ということの始まりです。
ゆらぎを整える3つのヒント
感情を「観察」する
→ 感情を否定せず、「今、私は○○を感じている」とただ見つめる。観察するだけで、心が落ち着いていくことがあります。多忙な日々の中でも少しの時間、自分を内省する時間を作るようにしてみましょう。
からだをゆるめる
→ 深呼吸やストレッチ、温かい飲み物など、からだを通して心にアプローチを。心とからだはいつもつながっています。つながっているということは、心とからだは別物という考え方もできます。心とからだ、それぞれを大切に扱ってあげましょう。
月や自然のリズムを意識する
→ 自分の波を“自然のリズム”と重ねてみると、「私も自然の一部なんだ」と心がやわらぎます。私自身、定期的に自然のあるところに行くようにしていますが、そういったことを感じるためでもあります。
おわりに|波があるから、美しい
感情に波があることは、弱さではなく人間らしさです。
いつも穏やかでいなくてもいいし、泣いたり、立ち止まったりする時間があっていい。
波があるからこそ、人生に深みが生まれる。その揺れを“悪者”にするのではなく、やさしく受け入れて、共に生きる。
それが、心を整えるということだと私は思います。

