月経の質を上げるフェムケア|毎月の不調を軽くするための基本ケアと見直しポイント

月経は本来、からだが自然に整うための“デトックス”のようなもの。生理が来ること自体はネガティブではなく、本来は身体がリズムを保っているサインでもあります。

でも、

  • 生理前になると気分が落ち込む
  • お腹・腰の痛みで動けない
  • イライラや倦怠感が出る
  • 肌荒れやむくみがひどくなる

こうした不快症状を「毎月のことだから」と放置してしまうと、PMSが悪化したり、更年期に入ったときに症状が強く出ることもあります。もし、生理前後2週間に何かしら不調を感じているとしたら、月の半分を“つらさ”の中で生きているということ。これは、心にも身体にも大きな負担です。

だからこそ、月経の“質”を高めていくことは、女性の健康にとってとても大切なフェムケアなんです。


月経回数は10倍に。現代女性のからだは負荷が大きい

昔の女性の生涯月経回数は 約50回。現代の女性は 450〜500回 に増えています。

出産の時期が遅くなり、産む人数が減ったことで、「子宮が休む時間」が極端に減っているんです。つまり、子宮内膜が“剥がれて→再生される”というプロセスが昔の女性の 約10倍も繰り返されている ということ。

それなのに、ケア方法は昔と変わらないまま。これでは不調が増えるのも当然のことです。だからこそ、現代の女性には 月経のクオリティ(質)を高めるフェムケア が必要なんです。


月経の質を整えるフェムケア

ここでは、月経を“もっと楽に、もっと自然に”迎えるために取り入れたいフェムケアを分かりやすくまとめてご紹介します。


① 生理用品の見直し

肌への負担・通気性・吸水性・衛生面など、自分に合ったものを選ぶことは月経の質に直結します。

  • 生理用ナプキン(敏感肌用が◎)
  • 布ナプキン(通気性が良く、温かい)
  • トイレに流せるナプキン(蒸れ・ニオイ対策)
  • タンポン(外出時に便利)
  • 月経カップ(経血量が多い人でも快適)
  • 吸水ショーツ(ゆらぎ期や軽い日にも◎)
  • おりものシート(摩擦の少ないものを)

ひとつに絞る必要はなく、ライフスタイルや生理周期に合わせて“使い分け”がおすすめです。


② 通気性の良い下着

下着の素材が合わないと、蒸れ → かぶれ → 痛み → ニオイ という負のループに入ることも。シルク・オーガニックコットンなど、呼吸する素材を選ぶだけでも快適さが大きく変わります。


③ 洗浄 & 保湿ケア

デリケートゾーンは皮膚が薄く敏感。だからこそ、やさしく洗い、うるおいを守る ことが大切です。

  • 弱酸性のデリケートゾーンソープ
  • 保湿用のオイル・美容液
  • 外側の乾燥を防ぐクリーム

スキンケアと同じように、「洗浄 → 保湿」が基本です。


④ 膣トレ(骨盤底筋ケア)

月経痛の大きな原因のひとつに、膣まわりの血流不足 があります。

膣まわりの筋肉(骨盤底筋)が硬くなると、血行が悪くなり痛みを感じやすくなります。

膣トレを続けると得られるメリットは、

  • 月経痛の軽減
  • PMSの緩和
  • 生理周期の安定
  • 膣のゆるみ予防
  • 尿漏れ予防
  • 更年期症状の改善

日常的にケアしてあげることで、膣まわりの柔軟性が戻り、月経トラブルが起きにくくなります。


月経の質を高めることは、未来の自分を守ること

月経は“毎月のイベント”ではなく、未来の健康につながるサイクル です。「痛みが強い」「不調が続く」「気分が落ち込みやすい」

これは“我慢するもの”ではなく、からだからのサイン。現代の女性は、昔と比べて圧倒的に月経の回数が多い。だからこそ、月経の質を高めるフェムケアは必須とも言えます。


おわりに

月経と上手に付き合っていくためには、不調に気づいた“その時だけ”ケアをするのではなく、日常的なフェムケアで、からだを整えておくことが大切。

ぜひ、今回紹介したフェムケアを日常に少しずつ取り入れて未来の自分を守るための「月経の質の向上」を習慣にしてみてください。

あなたの月経が、もっと軽やかで、もっと心地よいものになりますように。