男性セラピストが女性の“人生と生き方”を発信する理由

男性の私が、なぜ女性の人生や生き方について発信しているのか。
そう思う方もいるかもしれません。
その答えは、この5年間、女性専用サロンを運営し、本当に多くの女性の体と心に触れてきた日々にあります。施術を通して感じるのは、“肩こり”や“腰の張り”だけではほぐれない不調があるということ。
それはフィジカルというより、心の奥に沈んでいたコリのようなものでした。カウンセリングや施術中の会話を通して、お客様がその“心のコリ”に気づき、言葉にし、ふっと固く握りしめていた何かを手放した瞬間──
それまでいくら圧をかけてもほぐれなかった筋肉が一瞬で溶けるようにゆるんでいくことを、何度も目にしてきました。私はそのたびに思うのです。
からだは、心と一緒にほぐれる。そして、人生もまた心の使い方で変わっていく。
現代女性は、“自由”の裏側で生きづらさを抱えている
今、女性の生き方は大きく変わろうとしています。
結婚する・しない。
子どもを持つ・持たない。
どんなキャリアを選ぶか。
どんな暮らしを選ぶか。
以前よりも選択肢は確実に増えました。でもそれは決して「楽になった」という意味ではない。むしろ、自分で選ばなければならないことが増えた分、苦しくなった人も多い。
30代で未来が急にリアルになる時。
40代で子育てが落ち着き、自分の人生を見直す時。
50代で身体の変化を通して、女性としての人生を考え直す時。
どの年代にも“心が揺れる節目”がある。でも、女性はその揺らぎを誰かに話せるわけではない。友だちに話しても「わかる〜」「大丈夫だよ」で終わってしまうし、家族や夫には言いづらいし、誰かに深刻に受け止めてほしいわけでもない。本当に求めているのは、共感でも、答えでもなく、“自分の本音に気づくための対話”なのだと思います。
私は施術を通して、その瞬間を何度も見てきました。
私自身も「他人の人生を生きていた」過去がある
だからこそ、私は女性の人生に寄り添いたいのです。
会社という組織の中で、与えられたルールに従い、「正しさ」や「常識」の中で生きることが当たり前だと思っていた。でもある時、「これ、本当に私の人生なんだろうか?」
そう思った瞬間に、心の底から生きづらさが溢れました。
自分の人生の主導権を取り戻そうと思い、覚悟して道を変えた時、人生は大きく動きはじめました。だからこそ、誰かが“本当の自分”に戻る瞬間に立ち会うと、私は心から震えるのです。からだがほぐれ、心が晴れ、表情が柔らかくなり、その人の女性としての魅力が一気に輝きはじめる。
あの瞬間を見られることが、施術者としての私の喜びでもあり、人生の使命でもあると感じています。
40歳を迎える前に3ヶ月サロンを休業して海外へ。
そこで見た「自由な生き方」が私を変えた
私は40歳になる手前、サロンを3ヶ月休業し、海外へ行きました。
理由はたった一つ。
「これからの人生をどう生きたいか」を自分自身に問い直したかったから。
海外で出会った人たちは、肩書きや世間体よりも、“自分がどう生きたいか”を大切にしていました。日本のように便利でも安全でもない。だからこそ、自分で選び、自分で責任を取り、自分の人生を創っている。
その姿が、衝撃でした。
日本のように“なんとなく”生きていくこともできる。でも人生には限りがある。ならば私は、なんとなくではなく、やりたいことをやり、悔いなく生きる人生を選びたい。
そう強く思ったのです。
そして私は決めた
“女性が自分の人生を生き直すための伴走者になろう”と。
多くの女性が、本当はもっと輝きたいと思っている。もっと自分らしく生きたいと思っている。女性であることを楽しみたいと思っている。でも、その一歩を踏み出すには、誰かの支えや言葉が必要なことも多い。
だから私はこのCLEANESS JOURNALを通して、“人生を考えるきっかけ”をつくりたい。未来の不安を消すことはできない。
過去を変えることもできない。
でも、これからどう生きるかは、いつだって自分で選ぶことができる。
私はそのことを伝えたいし、その選択の背中をそっと押せる存在でありたい。
人生は長いようで短い。でも、短いようで長い。
大変な時期もあれば、幸せがあふれる時期もある。人生は波のように揺れ続ける。でも、揺れながら進めばいい。揺れながら選び直せばいい。
あなたには、人生をやり直す自由がある。あなたには、自分の人生を生きる価値がある。そしてその人生は、何歳からでも、どんな状態からでも、いつからだって変えることができる。
このCLEANESS JOURNALが、あなたが“本当の自分”に立ち返るきっかけになれたら嬉しいです。

