自分がもっと楽になる!自律神経を乱さないメンタル術

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人の意見に左右されない

「人は人、自分は自分」というマインドを持つ

仕事のプレッシャーや育児・介護疲れといった精神的なストレスも、自律神経を乱す大敵。

中でも避けて通れないのが、対人関係によるストレス。他人が自分の思い通りにならないことにもどかしさを感じたり、他人と自分を比べて劣等感を抱いたり。これは私たちの心を蝕むストレスとなり、自律神経のバランスを大きく崩す原因になります。対人ストレスは自分一人で解決ができず、悩みが深刻になりやすいためです。

そうしたストレスから自由になるためには、「人は人、自分は自分」という考えを持つことが大切です。

自分の中にブレない軸を持ち、他人の意見に左右されない確固たる価値観を据えるようにしましょう。

とはいえ、まったく人目を気にしない、コンプレックスを持たないなどということは、そう簡単に実践できるものではありません。

どれほど意識しないよう努めても、他人の目や言動が気になるのは人としてごく自然んあ反応。そこで求められるのが「気にしない」ことよりも「放っておく」ことへ考え方をシフトすること。自分に向けられる評価や他人の目から距離を置き、関知しないようにするのです。

心が乱れそうなSNSやネットの情報を見ないようにする、気分の晴れることだけを考えるなど、自律神経を安定させることを最優先に考えましょう。それこそがあなたの幸せの近道となります。

自律神経の乱れは伝染する

自律神経は職場や家庭に、良い意味でも悪い意味でも影響を及ぼします。

職場で一人がピリピリすると、周りの人にも伝染して職場全体が悪い雰囲気になっていることはありませんか?逆に、ピリピリしている雰囲気の時に自律神経のバランスの良い人が加わるだけで悪い流れを断ち切ることができたりします。

特に家庭においては、父母の自律神経が安定していると、子どもの自律神経にも良い影響が及びます。逆にお母さんが育児に不安を感じていたり、お父さんが仕事で強いストレスを抱えていたりすると子供の自律神経も乱れ、心身の不調につながることがあります。

「早く早く」とせかしてばかりの子育てでは、子どもの交感神経が過剰に刺激され、落ち着きのなさを招くこと。家庭では大人がゆったりと接することで、子どもの自律神経も安定していくのです。

今、目の前のことに一つずつ

やるべきことがたくさんあると、つい「あれもこれも」と焦って考えてしまいがち。焦りは自律神経の乱れを引き起こし、からだや心のダメージとして積み重なってしまいます。そうした事態を避けるには、やるべき作業の見直しが必要です。

「今」最優先ですべきことに集中し、1つずつ片付けていくこと。そして1つのことを片付けるまでは、次を考えないようにすることが、パニックにならず落ち着いて物事を対処するためのポイントです。

脳が最も活性化する時間帯は朝。発想力や企画力が必要な作業をこの時間に行うようにしたり、交感神経の働きが低下し始める午後は、深く考えなくても進められる機械的な作業をするなど、1日の流れでもうまく自律神経の特性を理解してスケジュールを組むようにすれば作業効率も上がるでしょう。

ため息はついてもいい!

「ため息をつくと幸せが逃げる」という言葉があるように、一般的にネガティブな印象があるため息。でも自律神経の面から見ると、ため息はとてもからだに良いものだったりします。

ため息をつきたくなるときは、心配事や悩み事を抱えていたり、根を詰めて作業をしていたりする時ですよね。

そのときからだは緊張でこわばり、呼吸が浅くなって血管が収縮し、自律神経が不安定になってしまいます。そこでゆっくり長く息を吐くことで、浅くなった呼吸が深くなります。滞っていた血流を良くして、酸素の供給量も増え、副交感神経の働きを高めてくれます。

つまり、ため息には、自分の心とからだをリセットする素晴らしい自浄作用があります。反対に、ため息を我慢してしまうと、ますます血流が悪くなり、頭痛や肩こりなど肉体的な不調につながる可能性も高くなります。

今後は、仕事や家事などでため息をつきたくなったら、からだをリセットして幸せを呼び込むチャンスだと捉え、思う存分長い息を吐きましょう。

このことからも、自律神経を整えるうえで深い呼吸は欠かせません。自律神経の乱れを感じる時は、ひたすら呼吸を繰り返すことだけに意識を集中される「瞑想」がオススメです。

下の記事で紹介している呼吸法もぜひ瞑想の時や日常の中で意識して行ってみてください。

笑顔が自律神経を整える

辛いことや悲しい出来事があると、人は笑顔を失ってしまいます。そのまま塞ぎ込んでいると自律神経のバランスはますます悪くなり、心も体も蝕まれる一方です。でも、辛い時、苦しいときことあえて「笑顔」を作ってみてはいかがですか?

笑顔が自律神経の乱れを整え、げん気を取り戻すきっかけを与えてくれるかもしれないからです。とはいえ、心から笑顔になる必要はありません。作り笑いで良いので、笑顔でいる練習をしてみてください。

口角を上げることで顔の筋肉の緊張ほぐれ、血液や神経の流れが改善し、自律神経のバランスが整ってきます。笑顔には自然と心身をリラックスさせることかがあるのです。

また最近の研究では、「笑うこと」が免疫力アップにつながることも明らかになってきているそうです。

私たちの体内で免疫の要として働くのが、リンパ球の1種であるナチュラルキラー細胞(NK細胞)です。NK細胞は、ウイルスや細菌などの病原体や、体内で発生するガン細胞を墓する役目を担っています。そのNK細胞が笑いによって活性化することはすでに証明されているそうです。心とからだの健康を守るために、どんなときも笑顔とユーモアを忘れずにいられるように心がけてみてください。

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