血を増やす眠り方

  1. 夜23時までに寝る
  2. 朝日を浴びる
  3. 睡眠の質を高める「呼吸」

1. 夜23時までに寝る

血をつくるための習慣ができたら、血を増やすコツは「夜23時までに眠る」ことだけです。

漢方には、すべてのものを「陰(静かなもの)」と「陽(活動的なもの)」に分ける「陰陽」という考え方があります。太陽が出ている昼は陽、夜は陰といわれ、この陰陽が一定のリズムで入れ替わるバランスの取れた状態が、「健康」であるとされています。現代医学では、陰陽は自律神経の入れ替わりと深い関係があり、交感神経と副交感神経の入れ替わりのリズムとぴったり重なります。

漢方では、午前0時を挟んだ2時間が体の陰と陽が入れ替わる時間であり、眠っていることが重要とされ、夜23時までには床につくべきとされています。

2. 朝日を浴びる

眠れないと血がつくられず、つくれないと眠れない「不眠スパイラル」。この負のスパイラルに陥らないためには、朝日を浴びることが有効です。寝室では遮光カーテンではなく、レースのカーテンで眠りにつくようにしましょう。すると、夜から朝への明るさの変化を寝ている間でも感じ、からだはゆっくりと覚醒していきます。

起きた後は、太陽の光を5分ほど浴びると良いです。たった5分でも直接太陽の光を浴びると体内時計がリセットされ、不眠も解消されるでしょう。

3. 睡眠の質を高める「呼吸」

血が足りていない人は、血流が悪いために酸素が届かず、全身が軽い酸欠状態にあります。そのため、深呼吸するだけで酸素が全身に巡り、細胞の新陳代謝が促進されます。

中でも、腹式呼吸と教式呼吸を1回の呼吸で同時にする方法で、「吸う:吐く」の割合を「1:2」にします。「1吸ったら2吐く」ということで、ヨガや坐禅でもよく取り入れているものです。

睡眠の質を高める呼吸のやり方

やり方は、息を吐き切ってから、鼻からいっぱい息を吸い、一旦止めておしりをキュッと締めて、口から一気に吐く。これを3回繰り返します。吸うのが4秒、吐くのが8秒を目安とします。

この呼吸は1日の中で何度も行っても良いですが、睡眠の質を高めるために有効なのが寝る前に行うこと。1日の心とからだの流れをリセットして、リラックスして眠りに入ることができるでしょう。

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