揺らぎの時期を、やさしく整える。更年期を前向きに過ごす5つの習慣

「最近、なんだかからだが重い」「ちょっとしたことでイライラする」「眠れない日が増えた」

──そんな変化を感じていませんか?

それは、あなたの心が弱くなったからではなく、からだの仕組みが少しずつ変化し始めているサイン。女性のからだは40代後半〜50代にかけて、大きな転換期=更年期を迎えます。「更年期」という言葉にはまだネガティブな印象もありますが、実はこれは“次のステージへの準備期間”。

正しく理解して整える力を身につければ、今よりもっと自分のからだを好きになれる時期でもあります。


更年期を前向きに過ごす5つの習慣

① ホルモンのゆらぎを支える“生活リズム”を整える

更年期の主な原因は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少。

その分泌は「脳」と「自律神経」と深くつながっているため、日々の生活リズムを整えることが一番のケアになります。

ポイントは「睡眠」「呼吸」「光」。

  • 23時までにベッドへ。スマホのブルーライトは避ける
  • 朝はカーテンを開けて太陽の光を浴びる
  • 1分だけでも深呼吸を意識する

たったこれだけでも、ホルモン分泌のリズムは少しずつ安定していきます。


② 食事で“ホルモンの土台”を整える

ホルモンバランスを支えるのは日々の食事。

「植物性エストロゲン(大豆イソフラボン)」や、ホルモン生成を助けるミネラルを意識して摂りましょう。

更年期ケアにおすすめ食材

  • 大豆製品(豆腐・納豆・豆乳)
  • アーモンド・アボカド・かぼちゃ(ビタミンE)
  • 小魚・チーズ・小松菜(カルシウム)
  • 青魚・亜麻仁油(オメガ3脂肪酸)

細胞が生まれ変わるのは約3ヶ月。

つまり、「3ヶ月後のからだ」は今の食事がつくります。

食事を整えることは、心の安定にもつながります。


③ 自律神経をやさしく整える

エストロゲンの減少で自律神経は乱れやすくなります。

突然のほてり、動悸、不眠──これらはからだからのサイン。

頑張りすぎず、「ゆるめる時間」を意識して取りましょう。

おすすめの方法

  • 38〜40℃のぬるめの湯で半身浴
  • ラベンダーやゼラニウムのアロマを使って深呼吸
  • 5分間「何もしない時間」をつくる

更年期を心地よく過ごす鍵は、“力を抜く勇気”です。


④ 血流と筋肉を整えることで、巡りをよくする

血流が滞ると、冷え・肩こり・倦怠感が悪化します。

筋肉をほぐして血の巡りを促すこともホルモンケアの一部です。

更年期ケアに取り入れたい習慣

  • 1日20分のウォーキング
  • 寝る前のストレッチ
  • 骨盤まわりを温める(カイロ・腹巻・湯たんぽ)
  • 深呼吸+背伸びで1分リセット

「運動=運を動かす」。

からだの巡りが良くなると、心の巡りも自然と整っていきます。


⑤ 心を整える。「完璧」を手放す

更年期は心のバランスも揺らぎやすい時期。

気分の落ち込みや涙もろさ、焦りは“弱さ”ではなく、“長年頑張ってきた証”です。

「今日もよくやったね」「少し疲れてるだけだよ」

そんな言葉を自分にかけてあげるだけで、心がふっと緩みます。

“ちゃんとしなきゃ”を手放し、“心とからだが一緒に歩む感覚”を大切にしていきましょう。


the CLEANESSで「揺らぎの時期」をやさしく整える

the CLEANESS(クリーネス)は、2020年にオープンした女性専用サロンです。日々、多くの女性のからだと心に寄り添う中で、更年期ケアのご相談も増えています。

当サロンでは、この記事でご紹介した

  1. 生活リズムのサポート
  2. 自律神経の調整
  3. 血流と筋肉の巡り改善
  4. 心の解放

──これらをオイルトリートメントで総合的にサポートしています。


男性セラピストによる更年期ケアという選択

オイルマッサージは「女性セラピストに受けるもの」と思われがちですが、目的に応じて施術者を選ぶことも大切です。

男性セラピストの施術には、“繊細さ”と“力強さ”のバランスがあります。

深部までしっかり届く圧で筋肉の緊張を解き、血流を促進。交感神経の高ぶりを鎮め、副交感神経を優位に導くことで、深いリラクゼーションへと導きます。つまり、ホルモンバランスを支える「自律神経の整え」そのものが叶うのです。

“陰と陽”という視点で見れば、女性にとって男性セラピストの存在は“陽”のエネルギー。

その対のバランスが整うことで、心身の調和が生まれやすくなります。


“完璧を手放し、自分に還る場所”として

the CLEANESSでは、「ちゃんとしなきゃ」「頑張らなきゃ」と力が入りがちな女性が、素の自分に戻れる時間を大切にしています。

施術中は静かに、穏やかに。

誰かのためではなく、“自分のためだけの時間”を過ごしていただけたら嬉しいです。更年期を“再構築の時間”として前向きに過ごすために、からだ・心・呼吸のバランスを、やさしく整えていきましょう。