ピルを服用するデメリット、ちゃんと理解してる?

最近では、女性特有の悩みを抱えていてピルを服用している方も増えていますね。

でもピルを服用することによる副作用についてもきちんと理解していますか?

今回は、ピルを服用するデメリットについてお話します。

目次

「ピル」とは何か?

その前に、そもそもピルとはどんなものかについてお話します。

低用量ピルの良いところは、生理痛やPMSを和らげる効果があるところです。ピルを飲むと、生理の血の量が少なくなり、生理周期がほぼきっちり28日になるといわれています。

またピルの効果には避妊もあります。なぜ妊娠しないのでしょうか。それは、ピルには2つの作用があるからです。

1、排卵させない

ピルには、卵巣から卵子を出さないようにする働きがあります。卵巣から卵子が出なければ、乱雄が働かなくて済みます。

2、着床させない

ピルには、卵子が受精した後に育っていく場所である子宮内膜を厚くさせない働きがあります。こうすることで、着床させません。子宮内膜は生理の血になるものなので、ピルを飲んでいる間は生理の血の量が少なくなります。

ピルを服用することによる副作用

むくみやPMSに似た症状が出ることも

まず、ピルの副作用でむくむ人がいます。むくむことで体重が増えることはありますが、飲み始めて1〜2ヶ月で落ち着くことがほとんどのようです。また、吐き気や頭痛など、PMSに似た症状が出る人もいるようです。ただ、これもからだがピルに慣れていないから出る症状で、少し経てば落ち着くことがほとんどです。

重大な副作用は「血栓症」の可能性

血栓症とは、血が血管の中で固まって「血栓」ができてしまうことです。ごく稀に、血栓が脳にいくと脳梗塞になるなど、重大な病気になることがあるようです。

特に注意が必要な人
  • 太っている人
  • タバコを吸う人
  • 高血圧の人
  • 血栓症や脳梗塞を起こしたことがある人

つまり、ピルを飲む以前から、血栓ができる可能性が高い人は注意が必要です。

からだの栄養が消費される

もうひとつ、これはピルに限ったことではありませんが、薬を代謝するためには、少なからず体内にある栄養を消費します。ピルは長期服用をするものなので、血中のビタミンB群やビタミンCが減少するという報告があるそうです。これらが作用して作るホルモンにも少なからず影響があるという見解もあります。

例えば、減ったビタミンB群の中には、妊娠において大切な「葉酸」があるため、ピルの中止の後すぐ妊娠を考える場合は、葉酸のサプリを飲むのが良いでしょう。

まとめ

このようにどんな薬にもデメリットは存在します。

痛みから解放されて、元気に過ごせるなら選択肢として持っておくのは良いことです。その代わり、きちんとそのデメリットも理解しておくことが大切だと思います。

ただし、さまざまな女性特有の悩みの背景には、生活習慣の改善が最も大切です。ピルを飲んで不快症状がなくなったからといって、生活習慣をかえりみないようでは他の病気になる可能性が高まってしまいます。

また、ピルが合う合わないには個人差があるため、自分に合ったピルをお医者さんと相談してみてください。

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