女性のからだは血が基本

不調の原因は「血の不足」

血液をサラサラにしても、血流は良くなりません。「血流が悪い=血液ドロドロ」ではないのです。女性の血流が悪い原因は「血の不足」といわれています。

血液ドロドロとは、血管の中をヘドロのような血液が、血管にへばりついて流れにくい状態を指す。これに対して血液不足は、血液がチョロチョロとしか流れていない状態で、生理や更年期のある女性はこのタイプが多いです。この血が足りない体質を東洋医学では「血虚」といい、さまざまな病気や悩みを引き起こす原因となっています。

血流は全身に酸素や栄養を運ぶ重要な働きをしています。特に婦人科系の悩みを抱えた人の多くは、血流が悪いことが原因とされています。

血が足りなければ、増やすことで症状は楽になります。血を増やし、血流をよくすることで心とからだの悩みから解放されるでしょう。

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血流の働き

血流の5つの働き
  • 水分を保つ
  • 栄養を届ける
  • 老廃物を回収する
  • 体温を維持する
  • からだを守る

血流が体内の数十兆個の細胞一つひとつに酸素や栄養、熱を届けてくれるおかげで、細胞は元気に働くことができます。しかし、血流が悪くなると、それらは根本から崩れてしまいます。水分バランスが悪くなって浮腫んだり、熱が足りないために冷えたり、免疫力が低下して病気を引き起こしたりします。

最初は何気ない症状であっても、いつしか大きく重症化していく。そして、生理不順や不妊、更年期障害、自律神経のトラブルやガンといった、大きな病気にも繋がります。血流を無視して、女性の病気や不調を治すことはできないのです。

イライラは鉄不足から生まれる

血流が減ると、うつや落ち込み、イライラといったマイナスの感情が出やすくなります。これは、脳の血流が不足するからです。慢性的に脳の血流が悪化すると、脳の働きにも悪影響を及ぼし、気分が沈みがちになったり、記憶力が低下したりします。特に貧血は心への影響が深刻で、うつ病だと思ったら貧血だったということも少なくないそうです。血流が少ないために酸素を少量しか運ぶことができず、脳の働きが低下するためです。

脳内には感情に関わる3つのホルモンがあります。

  • セロトニン:精神を安定させる”幸せホルモン”
  • ドーパミン:向上心を高めてくれる
  • ノルアドレナリン:意欲の源

この3つが、心や精神のバランスをを保つ役割を担っています。これらを作るには鉄が必要不可欠です。しかし血流が少ないと鉄が不足し、幸せもワクワクも感じられなくなってしまいます。

もし明確な理由もなく、やる気がない、不安になる、イライラするといった負の感情が芽生えたらそれは単に血流が悪いせいかもしれません。

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