自律神経を整える魔法の呼吸法
生まれてから死ぬまで一生し続けている呼吸。
その呼吸も、私たちの無意識の領域で24時間365日稼働している自律神経に大きな影響を及ぼしています。人はストレスを感じると交感神経が高まり、無意識のうちに呼吸が浅くなります。
一方で、深くゆっくりとした呼吸には副交感神経の働きを高める効果があります。血管が広がって血圧が下がり、全身の血流が改善され、心身がリラックスした状態になります。つまり、自律神経を整えるには、深い呼吸を意識することが大切なのです。
目次
副交感神経を活性化する1:2の呼吸法
そこで日頃から実践したいのが、吸う時は「1」、吐く時は「2」の割合で呼吸する「1:2」の呼吸法です。3〜4秒かけて鼻から息を吸い込み、6〜8秒かけて口からスーッと吐き出します。焦りやプレッシャー、イライラを感じる時にもこの呼吸を行えば、すぐに呼吸が深くなりリラックスできます。
副交感神経を活性化する1:2の呼吸法
- 鼻から3〜4秒かけて息を吸う
- すぼめた口から6〜8秒ほどかけて息を吐く。できるだけゆっくりと長く行う
こんな時にも効果的
- 集中力がないとき
- イライラしたとき
- プレッシャーを感じたとき
上向きの姿勢も意識しよう
深い呼吸を行うには姿勢も重要です。猫背や前屈みの姿勢では気道が狭まり、呼吸が浅くなる原因に。長時間のデスクワークやスマホの操作でも同様です。呼吸を深くするためにも日頃から背筋を伸ばし、上を向くよう意識することが大切。忙しくても休憩時には窓を開けて、空を見ながら深呼吸したり、短時間でも外に出て背筋を伸ばして歩いたりと、自律神経を整えるよう努めましょう。
まとめ
自律神経に大きな影響を与える「呼吸」。自律神経のバランスを整えるゆっくりとした深い呼吸は、意識して行うことによって副交感神経が活性化されて腸内環境が整い、血流も良くなります。
人はストレスやプレッシャーを感じたとき、イライラしたときには呼吸が浅く早くなっています。そんな時も、意識して1:2の呼吸法を数回行ってみましょう。気持ちが落ち着き、頭がスッキリします。また、良いアイディアや解決策などが浮かんできます。